別に具象でもなく抽象でもなく風景でもなく敢えて何かを表現したものでもない。そんな絵を描きたくなります。事実、私がこの頃描いているのはおおよそそんなものばかりです。
これで良いのか、という疑問さえすでに私にはありません。そのようなことは私にはもう無意味になりました。いつからそうだったかは、もう覚えていません。絵を描く人は、その類に関して得々と述べる人が少なくありません。どちらかというと私は、それらに少々うんざりしてしまったのかも知れません。今の私は、描くことに一々の理由を付けない。これをなるべく心掛けています。これをやると、なんだか全然面白くなくなるのです。