偶然とアートの関係を以前から語っています。そこに何が描かれているかについて、作家は説明する必要があるでしょうか。これは随分昔から色々と言われている問題です。私自身も迷うことが多く、しかしながら、あまりの説明は避けるようにしています。
この絵は、タイトルがあることによって想像が導かれるタイプの絵だと思います。もしタイトルがなかったら、人によっては単純な模様にしか見えないかもしれません。小さな田んぼ、或いは池でも良いのですが、点在するその間を縫うように続いている畔の小さな道です。どこかに人らしきを描けば、私たちの脳は明瞭にそれを思い浮かべると思います。急にピントが合ってくるのです。

