2024年5月10日金曜日

SFブームが過去にあった

今は廃れた、と言う意味ではありません。今はCGが凄いですし特撮など当たり前であって、むしろ普通になったということでしょう。しかし私の記憶では、エイリアンの一作目が公開された時期、これが特に印象深いのです。1980年だったか、あの作品は、映像的な面でもそれまで私たちがテレビドラマなどで知っていたものとは一線を画したように思います。リアルさという面からも。

その後スタートレックやインディージョーンズやスターウォーズなどが登場し、テレビで良く知っていたスタートレックも映画なるとやはり映像的にも違ったように思います。過去打ち上げられたボエジャーが機械文明と一緒になって戻ってくるあの話です。笑顔のないミスター・スポックを見て観客はクスクス笑っていましたね。もっともこのスタートレックの評価は色々あったようですが…。

SFは絵だね--というのは有名な言葉です。どなたが仰ったのだったか。確かSF小説家の野田昌弘さんだったと記憶します。日本でもSF関係の雑誌がいくつか出回るようになり、海外のアーティストの絵なども知る機会が多くなりました。私も憧れて描いたものです。

当時洋書を幾つか買いました。参考に練習をしたのです。上の洋書はPenningtonさんの画集です。もうどこで買ったか思えていませんし、いくらくらいしたのだろう。とにかくこの関連のアートをやりたいと思っていたのです。


SFファンタジアは学研の出版でしたっけ。確か5刊まであってこれは最後の風刺編です。5刊全部揃えていました。SF関連の小説とかアートに関して興味深く述べられています。

紆余曲折があって今はその分野からは離れましたが、懐かしい思い出です。優れたアーティストの絵を手本にして真似事のような絵を描いていました。しかし同時に苦しくもありました。一向に上達しない。まあ、それはしょうがありません。人にはそれぞれ才能というものがある。しかし私はなかなかクールな観察者にはなれませんでした。

上京したての頃は随分質素な暮らしをしていました。常識としてそうでしょう。下積みを楽にやる人など居ないと思います。経済的に苦しいのでバイトをしなければなりません。深夜のバイトをしながらコツコツと絵を描いていました。一部のコンテストで入選も受賞もしたのですが、それは飽くまでコンテスト。実際に雑誌社などを回ってみると、とても仕事になるものではありませんでした。今だから笑って話せますが…。

バイトで友人もできて、その人たちは後に私が参加したグループ展にも来てくれました。決して辛い状態ではなかったのですが、異変が起きました。生活状態の悪さから、私は眼を悪くしてしまったのです。

上京したばかりでいきなり、思い切り挫けてしまいました。

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