実は、今回の風邪は奇妙なものでした。絵を描くにはあまり支障はないのですが日常的にはちょっと困りました。少々匂いに鈍感になったのです。もちろんこれは風邪の一般的な症状です。しかし長引きました。
年始に風邪を引いたことは以前に書きました。体は別にどうと言うことはないし、でも外に出るとやっぱりちょっと寒気がしたりで、完全にはなかなか治らなかったのでしょう。頭がヒリヒリしてなかなか取れないし、食べ物の味も一時は悪かったのですがそれも取れたと言うにまだ匂いに関してのみ変だったのです。匂いというよりは臭いの方ですね。つまり腐敗臭に鈍感になりました。
これはちょっと気をつけねばなりません。食べ物の鮮度が落ちていてもわからない。そこで気がついたのです。何ら体調のことなど気にもしなかった時でさえそんなことがあったような気がする。うっすらと記憶にあります。でも日常差し支えないのであまり考えることもなかった。しかし、現実には何度かそのようなことが訪れていたのかもしれません。
そのことはちょっと気味が悪いですが、しかしそれも徐々に治ってきました。こんなときはパイナップルが匂うかどうか、一応の判定になるそうです。色んな事があるものです。
そのようなことで神経が他へ回ったので絵も停滞気味でした。しかしそれでも、ちょっとしたことからほんの少しのヒントめいたことを掴みました。日常的には小さな一歩にしか過ぎませんが、しかし大きな前進です。ズルズルと冴えない日常を送りつつも取り組んでいることに関してはこのようなことがあります。
多くの人が絵を描くのは完成作を世間に見せることが目的だろうと思います。自分の場合はそれがどうもよくわからないのです。必ずしもそうではない。今更芸術論をかます気にもなれないし、そもそも自分では絵を描いていても絵を描く人が実はあまり好きではありません。この辺の理由はあれこれあるのですが言わずに於きましょう。
でも、絵の具をこねていることが自分には必要なのかも知れません。しかしその程度だから、他のことを見つけたら終わるかも知れません。それでいいのだと割り切りながらの日常です。
描くことも日常のつぶやきとおなじですね。
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