このブログでは現代アート風を多くしたいと思っています。しかし普段の取り組みに関しては、ほぼ単純な練習であることをお断りすれば、それなりに色んなことに取り組んでいます。
世の中には透明水彩しか描かない人も油彩しかやらない人も存在します。その点で言うと私はかなり様々なことをやっています。今多いのはガッシュによる描画ですが、これはかなり物理的な事情によります。
あまり多くのことに手を出すべきではないという人もあります。この主な理由は時間の関係でしょう。人生のなかで与えられた時間は限られており、物事は奥へ辿り着こうとするとそれなりの時間を必要とする。勿論その人の才能にもよるでしょうが、あまり様々なことに手を出していては目的を達せないというのも充分に理解できる考えです。
この最も顕著な例が楽器の類じゃないでしょうか。バイオリンをマスターしたい人が同時に同じくらい他の楽器をマスターするなどというのはちょっとしんどい。絵も同様だろうと言うことです。
しかし同時にこのようなことも考えられます。日本では過去に武芸者というのがありました。武芸十八般とか言うのですが、まさか十八までは行かずとも、剣を主にする者は同時に槍や長刀の類もそれなりに練習するというものです。ただの時間の無駄にはならないとの考えです。
私は透明水彩は経験がないので苦手ですがそれでも魅力は感じており無視はできません。 明暗の粗密を形抜きしてやるだけでもイメージを浮かび上がらせることが可能だとの考えで練習していました。やってみると意外に難しく奥が深いです。
上の絵は過去に私のモノクロだけで描く水彩画のブログで公開したものに少し手を加えました。小さなスケッチブックを用いており、モニターで眺めると実際よりはかなり大きく見えていると思います。
ブログは現在も運用していますが、様々な事情があってこのブログとは飽くまで別にしています。
形を抜く(透明水彩に於いては白抜きをする)--という考えは透明水彩独特と言って良いかも知れません。しかし他の画材を用いるときでも応用の利く面白い考え方だと思います。
全ては個人のアイデアです。考えがいささかずれていても、何が生まれるか知れません。頭を柔らかくしてそこを楽しめればと思います。
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